NPBの右打者、外国人選手およびセ・リーグのシーズン最多安打記録を持つマット・マートン。 (214安打、2020年シーズン終了時点)
(「一般社団法人日本野球機構公式HP」より引用)
今回はこの打者について打撃理論を紹介する。
|特徴と成績
-体格・生年月日
-身長/体重:185cm/99kg
-生年月日:1981年10月3日
-投打:右投、右打
-ポジション:外野(主にセンター)
-特徴
-所属していた阪神タイガースでは、歴代外国人野手最長となる6シーズン在籍し、NPB通算打率3割1分を記録する安打製造機である。
-試合中には日本の球審の特徴や投手の特徴をノートきメモし、コーチのアドバイスを積極的に聞きに行くなど、まじめな外国人選手として主に1番打者としてタイガースの打撃を引っ張った。
-主なタイトル・記録
-首位打者(2014年)
-最多安打(2010年、2011年、2013年)
-ベストナイン(2010年、2011年、2013年、2014年)
※シーズン214安打(2010年) は、歴代2位。外国人選手、右打者およびセ・リーグ最多記録。達成時点では、NPB歴代最多記録であった。
-通算成績 (打撃)
年度 | 所属球団 | 試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁刺 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 長打率 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2010 | 阪 神 | 144 | 668 | 613 | 105 | 214 | 35 | 3 | 17 | 306 | 91 | 11 | 6 | 0 | 5 | 47 | 3 | 70 | 14 | .349 | .499 | .395 |
2011 | 阪 神 | 142 | 606 | 579 | 66 | 180 | 24 | 1 | 13 | 245 | 60 | 6 | 4 | 1 | 1 | 24 | 1 | 76 | 13 | .311 | .423 | .339 |
2012 | 阪 神 | 121 | 473 | 453 | 39 | 118 | 18 | 2 | 5 | 155 | 38 | 2 | 4 | 0 | 1 | 18 | 1 | 56 | 14 | .260 | .342 | .290 |
2013 | 阪 神 | 143 | 613 | 566 | 55 | 178 | 37 | 1 | 19 | 274 | 85 | 6 | 1 | 0 | 4 | 42 | 1 | 81 | 25 | .314 | .484 | .361 |
2014 | 阪 神 | 142 | 591 | 532 | 58 | 180 | 32 | 0 | 14 | 254 | 84 | 2 | 5 | 0 | 6 | 46 | 7 | 64 | 19 | .338 | .477 | .394 |
2015 | 阪 神 | 140 | 583 | 544 | 46 | 150 | 27 | 0 | 9 | 204 | 59 | 0 | 1 | 0 | 5 | 31 | 3 | 77 | 21 | .276 | .375 | .316 |
通 算 | 832 | 3534 | 3287 | 369 | 1020 | 173 | 7 | 77 | 1438 | 417 | 27 | 21 | 1 | 22 | 208 | 16 | 424 | 106 | .310 | .437 | .352 |
|打撃理論・独自の練習
-構えについて、深い重心で構えることでスイング時にあまり頭が動かず、ボールをとらえることができる。
-インパクトについて、練習時は短いバットと通常のバットを使い分け、内外高低とコースを変えながらスタンドティー打撃をすることでそれぞれのコース毎にスイングを確認して練習している。(こうすることでどのコースでも自分の形でスイングできているかチェックすることができる)
-テイクバックについて、バットも右肩の近くでキープしながらトップを作っているため、スムーズにバットを出すことができている。
-試合中につけているノートは、チーム、投手、時期に分けて記録している。(シーズン序盤、夏場では投手の調子や攻め方が異なることがあるため)
|打席に対する思考
-1打席1打席に一喜一憂しない。次の打席に集中し、準備する。
打てない日もあれば打てる日もあるため常に新しい気持ちでヒットを打つことを考え、打席に入るようにしている。
(これはイチロー選手の打席に入る際の思考にも通ずるところがある。「打率でなく安打数。打率だと打てなければ打率が下がるという消極的な気持ちが生まれるが、安打数であれば1本でも多く安打を打つために常に打席に立ちたいという積極的な気持ちが生まれるため。」)
|スイング参考動画
読んでいただき、ありがとうございました。
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