中村紀洋 ~バットは”縦に振れ”~

近鉄バファローズ(現オリックス)時代から、打った後にバットを高く放り投げる豪快な打棒が印象強い中村紀洋。 
今回はこの打者について打撃理論を紹介する。

 |特徴と成績

    -体格・生年月日
    -身長/体重:180cm/93kg
    -生年月日:1973年7月24日
    -投打:右投右打 -ポジション:内野(主にサード)

    -特徴
        -大きな放物線を描く豪快なホームラン打者である一方、野球浪人も経験した苦労人。
        -ゴールデングラブ賞を7度受賞しているように、柔らかなハンドリングによる華麗なサードの守備も特徴である。
        -憧れの選手は落合博満。

    -主なタイトル・記録
        -本塁打王(2000年)
        -打点王 (2000年、2001年)
        -最高出塁率 (2001年)
        -ベストナイン(1996年、1999年 - 2002年)

     -通算成績 (打撃)
年度 所属球団 試合 打席 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 盗塁刺 犠打 犠飛 四球 死球 三振 併殺打 打率 長打率 出塁率
1992 近 鉄 11 27 27 4 6 1 0 2 13 5 0 0 0 0 0 0 8 0 .222 .481 .222
1993 近 鉄 8 12 9 1 1 0 0 0 1 1 0 0 0 1 2 0 4 0 .111 .111 .250
1994 近 鉄 101 215 192 23 54 13 1 8 93 36 0 0 2 2 19 0 49 2 .281 .484 .343
1995 近 鉄 129 528 470 62 107 19 1 20 188 64 0 1 3 1 51 3 92 12 .228 .400 .307
1996 近 鉄 110 454 411 60 112 15 1 26 207 67 4 1 0 0 39 4 89 7 .273 .504 .341
1997 近 鉄 128 519 455 54 109 22 3 19 194 68 3 2 2 3 54 5 105 13 .240 .426 .325
1998 近 鉄 132 564 481 74 125 14 1 32 237 90 1 1 2 2 74 5 114 12 .260 .493 .363
1999 大阪近鉄 135 601 514 83 134 23 0 31 250 95 3 0 1 3 79 4 116 21 .261 .486 .362
2000 大阪近鉄 127 564 476 82 132 26 0 39 275 110 1 1 0 5 80 3 112 17 .277 .578 .381
2001 大阪近鉄 140 637 525 109 168 25 0 46 331 132 3 2 0 3 104 4 106 26 .320 .630 .434
2002 大阪近鉄 140 602 511 87 150 27 1 42 305 115 2 1 0 0 86 5 136 10 .294 .597 .400
2003 大阪近鉄 117 456 381 54 90 14 1 23 175 67 1 1 0 2 72 1 96 18 .236 .459 .357
2004 大阪近鉄 105 462 387 59 106 16 1 19 181 66 0 0 0 1 73 1 88 13 .274 .468 .390
2006 オリックス 85 359 328 39 76 22 0 12 134 45 0 1 0 2 26 3 70 10 .232 .409 .292
2007 中 日 130 521 457 64 134 24 0 20 218 79 2 1 4 8 51 0 87 18 .293 .477 .359
2008 中 日 140 557 493 56 135 20 0 24 227 72 0 1 10 3 50 1 119 11 .274 .460 .340
2009 東北楽天 77 294 263 16 58 11 0 2 75 26 0 1 1 1 29 0 41 11 .221 .285 .297
2010 東北楽天 129 521 473 51 126 23 0 13 188 64 0 1 1 2 44 1 84 18 .266 .397 .329
2011 横 浜 62 126 115 6 24 3 1 1 32 14 0 1 0 2 9 0 27 1 .209 .278 .262
2012 横浜DeNA 126 500 442 50 121 24 1 11 180 61 1 1 0 6 50 2 72 14 .274 .407 .346
2013 横浜DeNA 122 473 431 37 121 19 1 14 184 61 1 0 0 5 32 5 66 20 .281 .427 .334
2014 横浜DeNA 13 56 49 5 12 2 0 0 14 10 0 0 0 1 6 0 10 3 .245 .286 .321
通 算 2267 9048 7890 1076 2101 363 13 404 3702 1348 22 17 26 53 1030 47 1691 257 .266 .469 .352
(「一般社団法人日本野球機構公式HP」より引用)

|打撃理論

    -構えの段階では、ぞうきんを絞るイメージで両肘を閉じておく。(こうすることでバットを振り出した時にバットのヘッドが立つため、ボールの下を空振りすることが少なくなる)

 -スイングの軌道としては、上からボールに向かって1直線に振り落とし、前でボールを捉える。(これにより、無駄な動きが無く高めの速球でも振り遅れず対応できる)
 ※1直線に振り落とすイメージは内川聖一選手高橋由伸選手と似ている。

    -トップからインパクトまでは、左手は力を入れず、右手でボールの上側をたたくイメージ(右打者の場合)

    -インパクトからフォロースルーは、右手で左手をおおいかぶせて追い越すイメージ(右打者の場合)(これによりバットのヘッドを寝かせずスイングすることができる)

|独自の練習

    -Xで振る練習を実施
     これにより、バットにボールを最短距離であてにいくイメージを体に刷り込ませる
     ※高橋由伸選手と同じ理論である

 -バットを縦に振る練習を実施
    体の近くを通ってバットを上から振り下ろすようにスイングする。このとき腕は振り下ろすだけ、体の回転を使って振るようにする。

    -Xで振る練習、縦に振る練習をしていくうちに、体の前でバットの音が”ビュン”と鳴るようになればインパクト時にヘッドスピードがMAXになっている証拠である。

|スイング参考動画

 -バットを上から最短で出す


読んでいただき、ありがとうございました。

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